まずは今年の3歳牡馬世代の印象から。

ダノンプレミアムを筆頭にステルヴィオ、ワグネリアン、グレイルなど2歳の時点でかなり粒揃いでハイレベルなクラシックを期待していたがダノンは別としてもうひとつ伸び悩んでるような印象。

もちろん現4歳世代のクラシックが今一つ地味な印象だったせいもあるけど、成長に従ってガツンとパフォーマンスを上げてくる感じではなく2歳時の高い水準をそのまま維持してるような感じ。

年が明けて台頭してきたキタノコマンドールやブラストワンピースも確かに能力を感じる馬だが、ダービーをブッコ抜くまでのイメージは湧かない。この2頭が現在2人気と3人気に推されてることからも、早い段階から走ってきた馬のパフォーマンスに物足りなさをファンが感じてるのも事実だろう。

もちろんこの1ヶ月で急激な成長を遂げて著しくパフォーマンスを上げてくる馬もいるかもしれないが、そこを見抜けるほど調教や馬見に自信があるわけでもないのでそこは考慮しないでおく。



次に、この世代の主要な重賞を独自のアナログチックな方法ではあるけど古馬のクラスに当てはめる形で比較してみると大体こうなる。


【古馬OPクラス】 朝日杯2歳S スプリングS サウジアラビアRC(時期的な面も考慮)

【古馬1600万~OP】 皐月賞 弥生賞(勝ち馬↑) 

【古馬1000万~1600万】 毎日杯(勝ち馬↑) 京都新聞杯 青葉賞

【古馬500万~1000万】共同通信杯 京成杯 ホープフルS


指数化してるわけではないから明確な差は付けづらいけど、この辺を能力的な基準としてあとはレース内容に応じて個々の馬を上げ下げする感じで予想している。

ちなみに皐月賞はスプリングS上位2頭と弥生賞で悪い内目を展開不向きで残したサンリヴァルを上位3頭で評価して、結果1着2着4着だから大きくは間違っていないと思う。

今回は能力的な跳ね上げを考慮せず、素直にこの力関係の指標を基に考えたい。



馬場はどうだろう。

2018年の2回東京開催は初日からそうだったがエアレーション入った割に例年に比べても時計が速く、いわゆる高速馬場でその水準を維持していた。ただBコース替わりの4週目には1600万緑風Sでウインテンダネスが前半61.6秒という決して速いとはいえない流れから後半をまとめて2.22.9という異常な時計を出すほどの超高速馬場となった。
今週のCコース替わりで果たしてどうなるかというところだったけど、今日を見る限りはその時ほど異様な馬場ではなく、速いことは速いが常識的な高速馬場という感じ。
散水もあるだろうし明日も大きく変わることはないと思う。
グロンディオーズの勝った3歳500万で2.24.4と青葉賞同様の時計が出ているし、ある程度流れれば2分23秒前後の決着になるのではないか。

伸びるコースに関しては、去年の土曜日が外からも良く伸びていたのに対し今日はハッキリ言って内の優位性が目立った。差して来るにしろインを捌いて伸びてきた印象。それでも5Rの上位2頭は内を通したけどそもそも2頭が能力的に抜けていたし、他のレースに関しても展開や外から鋭く脚を使える馬がいなかったというのもある。去年も日曜でまた傾向が変わったし決めつけずフラットで考えた方がいいように思う。



展開だが逃げ宣言してる馬もいないし正直読み辛いけど、恐らくジェネラーレウーノか押し出されたダノンプレミアムがハナを切る展開になるんじゃないかな。ステイフーリッシュは典ちゃんだけどテン乗りだしさすがに出してはいけないと思う。
田辺か川田、どちらが逃げるにしろ馬のタイプや騎手の性格から鑑みて、極端に落とすようなことはなくある程度淀みないラップを踏んでくるだろう。

後はスタートから出脚の速いエポカドーロやサンリヴァル、先行策を示唆してるエタリオウが続く形か。その辺が外枠ばかりなんで序盤はそこそこ速くなりそうだし、内に切れ込みつつになるから1角まで内目の馬はゴチャつくところもあるかもしれない。

1-2角はさすがに一旦息を入れる感じで落として来るだろうけど、昨年のレイデオロの向正面入り口捲りの反省もあって、そこからは極端には弛めずペースアップ。今日の馬場の感じなら前が止まらないイメージもあるだろうから後続もある程度意識は前目かな。

それでも全体的にペースも流れてある程度縦長。定石通り3角手前の坂でペースダウンしつつ3-4角へ。
直線は最近の府中の特徴でもあるように前の馬の動き出しは早目で、いかにトップスピードを持続させるかの勝負になってくるか。

前半が59.5-60.0秒。中盤(坂上)が24.5秒。後半が58.5-59.0秒(12.0-12.0-11.5-11.5-11.8)。
走破タイムが2.22.5~2.23.5あたりに収まるイメージ。

常識的な高速馬場で追走負荷もそれなりにあるんで、長距離適性+追走担保+トップスピードの持続性という感じで総合力をバランス良く問われてくると思う。



◎15.ステルヴィオ ルメール

2歳時の力関係がある程度継続してるという前提で考えてる以上、ダノンプレミアムが順調さを欠いていることや距離不安を抱えてるとなれば逆転筆頭はおのずとこの馬になる。

ハイレベルと考えている朝日杯とサウジアラビアRCではダノン以外には負けていないし、スプリングSでも何度も手前を替えながらも皐月賞馬を負かしている。
一番強い内容だったのが東京コースであるサウジアラビアRCだし、朝日杯を見ても少なくともマイルよりは距離が延びていい印象を受ける。

皐月賞は内目の馬群が1角までに外に膨れて来たために過剰に下げる羽目になったし、3-4角の通し方ではワグネリアンやキタノコマンドールに対しコーナーロス自体は避けることが出来たが、それでも不向きな流れの中で差して最先着と格好は付けた。

あとは距離だろうけど・・・




馬体から受ける印象はロードカナロアとは似ても似つかないし明らかに父父であるキングカメハメハに近いものがある。
この系統は距離が延びて意外に良さを出しているし、2年前のサウジアラビアRCで2着したダンビュライトや先週のオークスで2着したリリーノーブルはともにルーラーシップ産駒とはいえ距離が延びてパフォーマンスを上げたいい例だと思う。

マイルの速い流れを追走しても脚を削がれることがないし、サウジアラビアRCの時のようにエンジンが掛かってからはどこまでも伸び続けるような末脚。レベル面の担保もあるし、ルメール+ロードカナロアのコンビで2週連続大輪を咲かせる可能性は十分かと。

2年連続オークス⇒ダービー制覇はさすがに出来過ぎだと思うけどね。
あと、ダービーに向けなかなか鞍上が確定しなかったのは、アーモンドアイがダービー出走の可能性があったからじゃないかなあと推測している。

中山内回り2000mの外枠と東京2400mの外枠では不利に違いはないがまだ東京の方がマシなレベルだし、昨年はあのポジショニングをしてみせた鞍上。位置を取るという面ではむしろ外枠の方がいいだろう。しっかり勝負する位置で競馬して欲しいと思う。



○18.サンリヴァル 浜中

皐月賞の本命馬。
確かにその皐月賞では優位な流れに乗る形での好走は否めないが、直線ではかなりの区間で内にモタれ続けまともに追えていない。それがなければ勝ち馬との差ももっと詰められたのではと思える。

全体のレベルの低かったホープフルSではあるが、2歳の時期にフルゲートの中山2000mのG1であのタフな流れから前付けしてしっかり一足使って来たし、4角で早目に押し出されるような形になって4着まで残るのは抜けて強い内容だったと思う。

弥生賞は皐月の仕上げを見る限りは余裕残しだったろうし、3角強い向かい風というのもあったろうけど過剰にペースダウンして、折角楽な流れの中で取った位置的優位を手放して決め手勝負に持ち込まれることになったのは痛かった。
また、ダノンプレミアムが悪い内を避けたように明らかにインが悪化してる中で直線も内を通してワグネリアンと0.1秒差なら皐月賞も当然の好走だと思わせる。

問題は大外枠と騎乗停止による乗り替わり。

それでもゲートも2の脚もこのメンバー内では速い方だし、乗り替わりも考慮されて皐月賞2着馬ながらこの人気薄。掛ける価値はあるんじゃないかと。

もちろん流れても問題ないし、上でも取り上げたように父ルーラーシップの距離延長というのもある。
中途半端な競馬にならないように乗って欲しい。



▲1.ダノンプレミアム 川田

もうちょっと人気落とすかなと思ってたけどね。まあそれでも能力の裏付けと共に実績も盤石。
この印以下には落とせなかった。

過去のデータ的にはこの枠は絶好といえるけど、外の先行馬と離れた分出脚の良さとコーナーワークで1角でハナに立ってしまう懸念もあるので個人的には他馬の枠の並びから考えてもそこは心配。

それでも観客側から一番遠い枠だし、追い切りでもしっかり我慢してオンオフのメリハリがついてたし大丈夫と判断する。この先もっと大きな舞台で活躍して欲しいという思いもあるんでね。

正直なところ馬体からも気性面でも距離は長いだろうと思う。弥生賞はスローだったし。
まあ多くを述べる必要もない馬。



△12.エポカドーロ 戸崎

初戦の負け方は気になるけど、ここはあそこまで極端にはならないだろうし出来の問題もある。
スプリングSでは◎と僅差の勝負をしているし、皐月賞も絶好の流れとはいえ最後まで寄せ付けず完勝。
個人的にあすなろ賞の勝ち方が良くて、ペースの緩急に対して馬が従順でセンスがある。
サトノクロニクルの未勝利戦なんかもそうで、こういうタイプは長距離に適応しやすい。

どうしても過去の傾向的に、皐月賞で展開不向きを差して脚を余した馬に目が行くけど、こういうタイプは競馬の本質上何度でも恵まれる可能性が高い。人気的にも明らかにそれが原因で落としているのも確かなので、底を見せたわけじゃないし拾っておくべきだと思う。



基本的にはこの4頭に絞りたいところ

紐で流すならこの辺だけどどうだろう。たぶん買わないかな。


4.アドマイヤアルバ

前走はロスのある中一番強い競馬。距離延びて明らかにパフォーマンス上げてる。

6.ゴーフォザサミット

前走程度の走りなら厳しいライン。2着馬に対し完璧に乗られたのも確か。
あとはここまでの上昇度次第で。

9.オウケンムーン

皐月賞は競馬になってない。やっぱりこの血統で府中2400m替りは怖いよね。

10.ステイフーリッシュ

ホープフルSや共同通信杯は物足りないけど完成度の差は明らかだった。
関西馬に取っては長距離輸送2回の青葉賞より京都新聞杯がベター。強い競馬だったのも確かで。

11.ジャンダルム

前走はゲートがすべてだし、直線の進路取りにもロスはあった。この人気なら。
ダービー5勝男。

14.エタリオウ

スイッチ入りやすい馬だけに非常に乗り難しい。そこは今日のレースみてもヒューボウマン。



軽視した他の有力馬についても簡単に。

5.キタノコマンドール

新馬戦、すみれ賞と内回りコースで直線の入り口から一気にハロン10秒台に突入してくる脚はこういう舞台には合わないと思う。皐月賞でも大外回すロスがあったとはいえコーナー加速が武器っぽい馬で出し抜けるけど、甘くなるのも速い印象でもうちょっとラスト突き抜けてもという感じがした。

8.ブラストワンピース

もちろんここをブッコ抜く可能性もないとは言えない。
サトノワルキューレと同じとはいえないが、毎日杯の時計やラップ比較からまだトップレベルには疑問があるし、突き抜けたとはいえ内からロスなく運んでのもの。
負かしたギベオンがNHKマイル2着とは言ってもメンバーに疑問は残るし、これがそこそこの人気薄で狙えるならいいけど正直現在5.9倍の2人気なら、来たらしょうがないと諦めていいオッズ。

13.グレイル

皐月賞の最後の脚は良かったけど実質スローを待って待ってビュっと来る感じ。
現状大箱で長く脚を使う競馬は疑問残るし、ペース耐性も疑問。
あと共同通信杯はなかなか手前替えず残り300mあたりだったか。左回りも微妙。

16.ジェネラーレウーノ

前走は確かに厳しい競馬でよく踏ん張ったけど、ああいう競馬だからこそというのはある。
今回の舞台でああいう流れは作れないし、常識的な範囲の流れにおいては決め手の面で不安は残る。
気性面でも並走気味に前に目標を置いて競馬が出来たのも集中するという面でプラスに働いたと推測も出来るだけに。

17.ワグネリアン


道中での動きやすさという点で外枠はいいと思うが、テンションの上がりやすい馬が観客側に近いという点は気になるところ。
あと馬群を割れない気性を持っているのに対し、鞍上が内に潜り込んでロスなくす云々と言ってるのが不安がある。そうなると下げて内に入れるしかないし後手に回る。この騎手の性格からしても仕掛けが甘くなるのは避けられそうにない。
直線外に出すにしろ仕掛けを待った状態から追われてスッと反応できない馬が、外から前をまとめて捕まえられる気がしなくなった。
余程オーバーペースになってのバテ差しにならないとだし、今の高速馬場ではそれも望みにくいだけに・・・難しいところ。
祐一にはそろそろ勝って欲しいんだけどなあ。



さてと。来週からもう2歳戦が始まるのね。
今年の3歳世代は全体を通じてあんまり深く見れなかったんで、次の世代は頑張って追ってみようと思う。POGリストも作らんとヤバいな・・・


次の更新はいつになるやら。

終わり。

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